情報の多さ

つまり情報が多いということは、必ずしも人間にとってはいいことではない。体験というか何かをしてみようと、たとえば、憧れの外国に行きたいと思っていても、テレビでいとも簡単にみられてしまう。そうしたらなんいもならない。
私は大学で西洋美術史を3年間やって、それで初めてルーブル美術館と、ルーブルの前にある印象派美術館に行ったとき、本当に涙が出ました。3年間勉強したことが、この建物の中にひとつひとつあると思ったときに。
それまで複製ばっかりみていたんです。それが初めてホンモノを見るという・・・。いまっだったらそれを全部テレビがみせてくれる。こういうことが人間の感性をダメにしていることがあるんです。
文明が進歩すればしただけ、人間が本質的に持っているものと交換条件、という面がある。自動車というものが、男の人と女の人の行動力を同じにする。
まったく同一に、同じ速さに。文明というものは常にそういうことなんです。
鉄砲ができたときに、それまで剣術では弱かった人が、強い人を殺せる、そういう平等を生む。
だから、情報が平等に伝わってしまうということは、あの人も自分と同じものを持っているということ。そうすると感激がないんです。
そっちの人もダイヤモンドを持っている、私も持っている、というようなもので、そしたらダイヤモンドに対するありがたみもなくなってしまう。あとはお金の価値だけでしかなくなってしまいます。
何カラットいくらなんて。ダイヤモンドのあの光沢に心を魅せられるというのと、このダイヤモンドはいくらか、というのとはちがうんです。

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